2015年9月19日土曜日

こけら板張り






ちょっと前ですが、「パイロットの妻」
という翻訳小説を読んでいた時に、
<こけら板張り>という言葉が出て来て、
英語では一体何というのだろうと
和英辞典を引いたら、shingle。


話題が少し逸れますが、
発音をカタカナ表記したら<シングル>ですが、
単一のとか独身の意味のsingleも<シングル>。

ところが子音が<sh>と< s>で
<シ>の発音が違うのですよね。

ここらへんが英語の発音のちょっと
難しいところかも。

同じく<シー>ですが、彼女のsheと海のseaの
発音の違いと同じです。

だから英語の読み方をカタカナ表記するのは
良くないのですよ、
厳密には出来ないのですよ、
とわが家人の中学1年生の時の英語の教師が、
頭ごなしにしかりつけるのではなく、
じっくりと説明してくれていたら、
彼の英語嫌い、英語嫌悪症は起こらなかった
かも知れません。


<こけら板張り>に戻ります。

薄い板を重ね合わせた様式の、
屋根や外壁用の1つの建築方法だと知りました。


これって私が数年前まで働いていた仕事場が
ある古いショッピングセンターの
庇の部分がこれで、
ロサンジェルスでは見たことのないものでした。

あるクリスマスイヴの夕方、
仕事を終えてアシスタントマネジャーだった
ダイアンにじゃあね、
いいクリスマスを!と
別れて、車に乗ったのは良かったのですが、
タイヤがパンクしていました。

その前日もその日も、かなり風が強くて、
隣のお店の庇の、このこけら板が外れて、
古い、太くて長い釘を朝、
車を停めた時にすでに踏んでいたのでした。

あの時はほんとに大変だった‥‥。

開いていた近くのカフェで電話を借りて
AAAを呼んで、来るのを待ち‥‥。

強風の中、タイヤを変えてくれたスタッフ。

有り難かったです。

とにもかくにもこけら板張り。

気がつけば、町の古めの建物に
けっこう使われていました。









こういうのが流行った時期があった
のでしょうね、きっと。

思わぬ小説の中で出て来た言葉から
たどり着いた、
灯台元暗し?


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


杮板(こけらいた)

杉・檜・槇などを薄くはいだ板

     (大辞泉より)


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