2015年9月1日火曜日

どうして日本はこういうふうにオープンに出来ないのか、いつの間にか密室で決定

新国旗を検討中のニュージーランド、最終デザイン候補4作を発表

ねとらぼ 9月1日(火)20時34分配信
 国旗のデザイン変更を検討しているニュージーランドが、デザインの候補を4作に絞ったと発表しました。

【画像】シダの新芽「コル」をモチーフにした候補

 1万292件の公募から40作に絞り込まれていた新国旗デザインから、委員会による選考で4作まで絞り込みました。

 候補4作のうち3作でモチーフとしてデザインされているのが、ニュージーランドに自生するシダ「シルバー・ファーン」。もともと、黒地にシルバー・ファーンを白く切り抜いた「シルバー・ファーン・フラッグ」というロゴが、ニュージーランドの紋章やラグビーニュージーランド代表「オールブラックス」などに使用されており、ニュージーランドを象徴する植物として認知されています。

 唯一シルバー・ファーンがデザインされていない作品は、シダの新芽「コル」がモチーフに。ニュージーランドの先住民・マオリ族の言葉であるコルは、新しい生活、成長、強さ、平和を表しています。

 11月20日から12月11日にかけて国民投票を行い、候補4作の中から1作に絞り込み、来年3月の国民投票で新しいデザインと現在の国旗のどちらかが選ばれます。



今日のヤフーニュースで見た記事です。
公募1万292件の中から40作が絞り込まれ、ここからまた4作まで候補が残ったという、ニュージーランドの新国旗の選考の様子が報じられています。

私(たち)は2020年の東京オリンピックのエンブレムのデザインがどういうふうに公示されて、いつの間に決まったのか、選考の模様も何もほとんど知らされていません。

今になってエンブレムの募集はどういうふうに発表されたのかインターネットで調べてみたら、iGCNさんという方が、ブログに載せていらっしゃいました。

http://igcn.hateblo.jp/entry/2015/08/18/18023


こうことがあって私がいつも思うのは、日本はいまだにこんな大切な事柄が密室で決定されてしまうということです。
だって、オリンピックのエンブレムの募集が、いつどんなふうに発表され、どういう選考の経緯で今回の作品が選ばれたのか、賞金の出元である税金を払っている国民にほとんど知らされず(少なくても私はそんなニュースは見ていません)、はい、これに決定しましたは、あまりにも国民を無視しているのではないでしょうか。

応募資格が何がしかの賞を取ったデザイナーというのも、権威主義、実績がないものを切り捨てる日本らしいやり方です。

デザインで思い出したのは、アラスカ州の旗です。
あのシンプルな北極星と北斗七星のデザインは、13歳の男の子の作品です。
アラスカ州は、公募された中から、実績も権威があるわけでもないけれど、この男の子のデザインを採用したわけです。

今回のエンブレムの募集だって、絞って、選考する時間はかかるかも知れないけれど、一般の小学生から健常者、知的、身体的ハンディキャップのある子供も大人も、デザイン学校で学ぶ学生も、誰でもが応募する資格がある中で選ばれた作品であったら、こんな恥ずかしい結果を見ることはなかったのではないでしょうか。
もちろんそういう場合でも、選考委員にもよりますが。

新国立競技場からエンブレム、それらに使われた予算と付随することの損失、一体どれだけの税金が飛んで行く、もしくは飛んだのでしょうか。

一般企業なら、関わった人員、全員クビか減給でしょう。

責任者出てこい!って叫ぶ人がいないのが不思議の国ニッポンです。

日本の今の状況を見ても、アフガニスタンや中近東からの移民が流れ込んで、大きな問題になっているヨーロッパの現状を考えても、今の時代、オリンピックをやる意味はあるのか、オリンピックなどやっている場合か、と言いたくもなります。

翻ってニュージーランドの新国旗ですが、絞り込まれた4つの中から決まる新デザインか、現在の国旗か、<国民投票>で決まるというのはしごく当然で<民主的>な決定方法ではないかと思います。

4つのデザインの中で唯一、ニュージーランドの(おそらく)代表的な植物である「シルバーファーン」がデザインされていないものは、マオリ語でコルと呼ばれるシダの新芽がモチーフになっていると。

この作品が選ばれるかどうかはわかりませんが、1万を超える応募作の中で、先住民を尊重するデザインもちゃんと選ばれている。

国の姿勢がうかがえますよね。

あまりにもお粗末なことが多過ぎる2020年東京オリンピック。一体どうなるのでしょうね。



2 件のコメント:

  1. 無駄に金をかけてオリンピックを開催するよりも世界の難民や紛争地帯、汚染された自然の回復等への募金を世界中でした方が懸命だと私は思っています。

    平和があってこそのオリンピックであって一部の金持ちや企業のためだけに優先される物事ではないと思うのです。
    それでは只の企業に踊らされるだけの虚しい宣伝行為にしかならず本当の意味での親善や他国への理解等の根本的な部分がお座なりになってしまい。
    わざわざ国をあげて参加する必要を感じられません、惰性もあるのでしょうがもっと世界情勢を見て国々が本当に今すべきことを見極められる世の中へ変わって欲しいです。

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  2. オリンピックの精神である「世界の平和とスポーツの祭典」はもうとっくに絵空事で、
    開催地は金まみれ、選手たちの一部は薬物まみれが実態です。
    IOCも次々と開催地を決めるのではなく、世界の状況を直視して、今一度、
    開催の意味をじっくりと討議したらどうかと思います。

    かつてのように、どの国も希望に燃えて、参加することに意義があると一生懸命
    選手を送り込んでいた時代のオリンピックではもうないです。
    ブラジルではオリンピック開催反対デモも起こっていました。
    きっとブラジル国民は、オリンピックがここぺりさんの言う「一部の金持ちや企業、
    付け加えるなら一部の政治家」のためだけに優先される物事でしかないと
    見抜いているだと思います。

    今回の新国立競技場53億円とエンブレム問題での数千万円の損失。
    どう考えても納得がいかないし、ため息が出るばかりです‥‥。




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