2015年5月17日日曜日

ミツバチ博士のハチミツ









今日のファーマーズマーケットで、
めったにマーケットには来ない
<ミツバチ博士>が来ていました。

何年か前に初めて、彼のハチミツを買って
以来のファンですが、
昨年は出会えなかった。

だって、彼がハチミツを売るのは
その年のマーケットに
1回か2回なんです。









こちらは新顔です。

名前はPrescott Bold。

<bold>は「型にはまらない」
「自由な」「力強い」という意味で、
試食をしたら、確かにユニークで一般的な
ハチミツの味ではありません。













こちらは彼が管理している、
ウィンズローの有名な<ラ・ポサダ>ホテル
の庭に咲く花々のハチミツ。

それぞれのハチミツのネーミングも
かわいいです。









次はいつ来る?

夏の終わりごろかしら。

と言われてついこの3種類を買って
しまいました。









アリゾナに自生する<潅木>は何十種類も
ありますが、プレスコットに自生する、
いばら科の潅木の花のミツ。

かなりダークで、不思議なテイスト。

どうも人気がないようで、
私がこれを買おうとしたら、
博士のパートナーらしき女性が、鐘を鳴らす
ジェスチャー。

だってハチミツだって、ただ甘いだけ
では口に入れても楽しくない。

<キャラクター>がないとね。


このハチミツ、気に入りました。








こちらはセドナのワイルドフラワーの
ハチミツ。

これもかなりダークです。

ワイルドフラワーのハチミツで
こんなに濃い色のはめずらしいかも。

もちろん、ミツバチが集めてくるお花の
種類によって、色は変わのですが。

これはまたアーブっぽい、かなり
野生的なお味です。











Parksはフラッグスタッフを西へ、
ウィリアムズの少し手前の町。

そこのワイルドフラワーのハチミツ。

これだけはいわゆる一般的なハチミツ
の色をしていますが、
テイストはなかなかスパイシー。









ミツバチ博士の経歴が載ったパンフレット。








パトリックさんはテキサス人。

5歳の時、テキサスの東にある小さな町の
ひいおじいさんのお店で見た赤いクローバーの
ハチミツを見た時に、
「何かが起こった」んですって。

それ以来ハチミツに恋したらしい。


彼はアルバカーキにあるニューメキシコ大学

で博士号を取得しましたが、
学位論文はナバホネイションにおける
環境民族歴史学だそうです。

メキシコ、ホンデュラス、パナマで育った彼は
スペイン語とナバホ語も話すと。


2000年からアリゾナに住み、
この町の北アリゾナ大学学部、大学院
両方で教鞭をとっていました。

なかなか興味深い博士でしょう?

そんな方が作るハチミツですから、
個性的なお味なのは当然かも知れませんよね。

2 件のコメント:

  1. 日本じゃお目にかかれない蜂蜜の数々・・・甘いだけの蜂蜜しか食べたことがないので種類豊富で凄く羨ましくなります。

    あと博士自身も興味深い経歴ですね

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  2. ここペリさん、コメント、ありがとうございます。

    博士のハチミツはもちろんRaw Honey。熱処理をしていない、濾過もしていない
    <生>のハチミツです。
    日本で売っている、日本産のハチミツは色もきれいで、値段は高いですが、
    Raw Honeyはほとんど見たことがありません。

    ハチミツは熱処理をしてしまったら、それはもう本来の意味では<ハチミツ>とは
    言えないんですよね。
    それくらい栄養価はなくなるらしいです。
    ラベルにナチュラルと書いてあっても、それは<生>ってわけではないですから。


    以前朝日新聞で紹介されていた、隠岐の島の「ワミツヤ」さんは、ミツバチ博士くらい
    こだわったハチミツを作っていらっしゃいます。
    日本に帰って機会があれば買ってみたいです。

    ミツバチの生態も、ハチミツも奥が深いですよね。

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