2010年12月21日火曜日

母からの暖かい贈り物と永山則夫

母からの荷物が届いた。
寒いところに住む私にと厚いソックス、少し前にも送って
くれたのを合わせて、4つ目のレッグウォーマー。
ネックウォーマー?とでも呼ぶのか
すっぽりかぶって首を暖めるか、片側のひもを
絞ると帽子にもなるものも2つ。
そして朝日新聞の切り抜き。
永山則夫についてのものでした。

「死刑の基準 <永山裁判>が遺したもの」という本の
ことも、その著者の堀川惠子さんという方のことも
初めて知りました。


(以下記事より)
堀川は、意を決して臨んだ先月の集いで「あまりにも多くの
大人が知らないふりをした」と話し、物質ならぬ
人間関係の貧困と呼んで今に警鐘を鳴らした。
・・・・・
「永山が遺したのは死刑の基準などではない。
なぜ防げなかったか、どうすればよいのか、そこを
考え続けなければ」

親子、家族、友人、近所、学校。
どこを見ても人と人との温かい血の通った関係が
作りにくくなってしまった現代社会。
人間関係の希薄さ、社会での閉塞感などと言葉にするのは簡単だけど、
一体その原因はどこにあるのか、
21世紀もすでに「一昔」と呼ばれる年数を過ぎんとしている今、
私たちはじっくりと足元を見つめ直さないといけないのでは
ないかと思います。

「どんな母親でも子どもってかわいいのか」
母親に3度捨てられたと言っていたという永山則夫が、
当時子どもが生まれたばかりだった女性弁護士に
こうきいたのだそうです。

少なくても私には年老いても、老いつつある娘を気遣って、
わざわざ遠い日本からこんなものを送ってくれる母親がいる。
それは本当にうれしい、ありがたいことだと思います。


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