2014年2月7日金曜日

やっぱり謝罪した方がいいんじゃない?、春樹さん



かつて夢中になって読んだ、村上春樹。

このエッセイも好きでした。





発売と同時に買った「はいほ〜」。

ドアーズのジム・モリスンのことを
書いた<ジム・モリソンのための

『ソウル・キッチン』>の文章に、
深く感動したものです。







そしてレイモンド・カーヴァー。

はっきり言って、村上春樹より好きに
なりました。





昨年の「新潮」12月号に掲載された、
村上春樹の短編小説の中の表現に対する、
中頓別町町議による、質問状。

そしてそれに対する、彼の釈明。

その文章を読んで、ちょっと違和感を感じた
のですよね。


少し前にどこでだったか覚えていませんが、
路上でのタバコのポイ捨てを注意した
老人が、注意した若い男性に殴られて、
転倒して頭を打って、
亡くなっていました。

<タバコのポイ捨て>って、公共意識、
道徳心、ゼロの最低の行為ですよね。

それが都会の路上であれ、
北海道の中頓別町であれ、どこであれ。


相手の女性が車の窓から、タバコを投げ捨てる
のを見た、主人公の感想らしい。
彼は、これは中頓別町では普通の行為なんだ
と思ったと。

主人公のこのメンタリティは、おそらく、
村上春樹自身の無意識の価値観が
顕れたのではないか。

北海道は好きだと言いながら、
どこかで<上から目線>な見方があるのでは
ないか。


彼が出した<見解>の中の、
「‥‥そこに住む人たちに不快な思いを
させたことは心苦しく、残念だ。」
という表現は、何だよ、親近感で書いたのに、
それがわかんないのかよ、という、
ちょっと傲慢なにおいを感じてしまうのは、
私だけでしょうか?

小説を読んでいないので、はっきりとは
わかりませんが、フィクションであるのに、
実在の地名を出す必要があったのか。

フィクションとは言え、ある限定された実在の町で、
最低の行為であるタバコのポイ捨てが
普通に行われていると、<大作家>の小説に
書かれたら、そりゃ、怒りたくもなるのじゃ
ないでしょうか。

北海道に親近感を持っている人にしては、
ちょっと無神経な表現だったように
思ってしまいますが。


いずれにしろ、私の中では、もう
とうに終わってしまった村上春樹。


まあ昔の光、いまいずこかな。









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