2011年10月12日水曜日

貝に恋して


コネチカットから来たというお客さん。
ぽってり太った奥さんと、そんなに太ってはいない
だんなさんの白人のカップルです。
お歳は60歳くらい・・・?
その奥さんがつけていらしたイヤリングに目が
釘づけ。


Quahog Shell と呼ばれる、
ニューヨーク近辺のネイティヴの人たちの
聖なる貝で作られたものなのだそうです。



この濃い紫色が何ともすてきです。



これはだんなさんのペンダント。


他にもだんなさんのブレスレット、
奥さんがわざわざ車に戻って持って来て見せて
くれたメディスンバッグ。
(これは写真は撮らないでということで写真は
ありませんが)
私が手に入れたいと言ったら、決して安くは
ないのよ・・・。



家に帰ってから色々調べたら、日本語では
ホンビノス貝という名前らしく、
いわゆるクラムシェルの1種で、
アメリカではクラムチャウダーの貝だそうです。
北イーストコーストに住んでいる、(5つ、あるいは
6つの部族を)総じてイロコイ族
と呼ばれるネイティヴアメリカンたちが
Quahog という貝から作るビーズを Wampum
と呼ぶようです。
かつてはこれが貨幣だったと書いてあります。

北イーストコーストに住むインディアン。
どんな人たちなのでしょう。

この貝のビーズは奥さんのスーザンが
話していたように、紫が濃いものほど
価値が高いのだそうです。
それにしても確かに、貝がらのほんの少しの
紫色の部分からビーズを作るなんて
とても時間のかかる作業のはず。
お値段が高いというのも、そのあたりから来て
いるのでしょう・・・。

コンピューターとは便利なもので
色々検索していたら、5年ほど前、筑紫哲也さんの
ニュース23で、このイロコイ族のことを放映して
いたのだそうです。



アリゾナのネイティヴ、ナバホもトルコ石のネックレスを
作る時、ヒシと呼ばれる貝のビーズを必ず使います。
私自身は貝を身につけるのはあまり
好みではありません。
この町に引っ越して、初めて行ったパウワウで
若いナバホのカップルが売っていた、
スパイニーオイスターという貝がらから
作ったチップス(さざれ)で作ったネックレスを
一目見て気に入って、
黄色(とても珍しい色です)、オレンジ、
赤紫のネックレスを3本、
白いイヤリングを1つ買いました。

これはどれもかなりきれいな色目のもので
この後、こんなきれいなスパイニーオイスター
にはお目にかかったことがありません。

それにしても仕事場で売っているクラムシェル
やピンシェルには全く惹かれないのに、
この Wampum ビーズの濃い紫色に
fell in love ・・・。

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