2011年10月2日日曜日

老人は荒野をめざす(そして行き倒れるかも)


TAAWAKI とはホピ語で<太陽の家>。
きくと、レースのスタートだった
ホピヴェテランズメモリアルセンターの裏の
メサの名前がTAAWAKI と呼ばれるところから
取られたレース名のようです。

何と私たちは無謀にも一番長い、ハーフマラソンに
挑戦。
私自身のことを言えば、胃がんの手術をした年、
1998年3月のLAマラソンを走って以来の
フルマラソンではないけれど長距離レースです。
ホピで走るのは10Kが最長。
それをいきなり21キロちょっと走るのです。

スタートが7時だったので、家を出たのは4時過ぎ。
6時過ぎには到着。
雨まじりの風の強い朝。寒い!
ロングタイツを持って来たけれど、着替えた方が
いいかしら・・・。
苦労(?)して履いたファイヴフィンガーも、
ぬかるんでいることが予想されたので
急遽、ランニングシューズに履き替えました。
結果的にはファイヴフィンガーで走らなくて大正解。



ホピのアーティスト、チャーリーが
サポーターでいました。
きつくなりかけた地点で彼からもらったオレンジには
助かりました。


ホピのレースでは平坦な道はあり得ない。
最初の半分は岩場、半分乾いて靴が沈みそうな砂地の
アップダウン。
崖っぷち、岩の間を上り、まるで
縄文人か狼少年ケンにでもなった気分。
ぬかるんだ泥が靴底にくっついて靴が重い。
岩でこすって取ろうにも、周りには岩もない。

こういうハードレースにもいいところはあって、
何しろ、遅い私など、周りには誰も走っていない。
背の高い誰かのひじが私の顔にあたることもない。
誰かと競り合うストレスもない。
戦いは自分とだけ。
後半は走りにくい、半分乾いた砂地が延々と
続きますが、それもフラットではありません。
トレールの両端と真ん中でも地盤の固さと高さも違います。

初めてのレースで、レースマップを見たものの
一体どこを走っているのか、さっぱりわからない。
ホピにはトレールがいっぱいあるのを
知りました。

見渡す限り何にもない広大な原っぱを走っていると
「青年は荒野をめざす」の歌を思い出し、
歌いながら走りました。

一人で行くんだ
幸せに背を向けて・・・

途中から遅れ始めたつれあいはどこを走っているやら。
いったん私を追い越してそして
私がまた追い抜いたホピの女性もいない・・・。




フィニッシャーを迎えてくれた今年のミス・ホピ嬢。


私は目標(?)を何とか達成。
ぴったり3時間でゴールしました。
やっぱりトレイルランのハーフはきつかった!!

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