2010年12月7日火曜日

フェニックスへCPRの資格を取りに その2)Senior Assisted Home

CPRのクラスがあったのはこのリタイアメントホームの中の
アクティヴィティルームでした。
ここには現在、156人のレジデントが住んでいるということです。

この右側がダイニングルーム。
レストランみたいです。
私が見かけたおばあちゃまたち、みんなすらっとしていて
きちんとした服装をして、素敵なネックレスやイヤリングもつけていらっしゃいます。
でもやはり足が弱いのでしょう、みんなこういう車を押していました。
中はホテルのよう。
どこにもクリスマスのデコレーションがふんだんに施されています。


読書コーナー、パズルが出来たり、コンピュータのコーナー。
コーヒーや冷たい飲み物がいつでも飲めるような
カウンターもありました。


すれ違うレジデントたちはみんなとても愛想が良くて、
向こうから話しかけて来るんです。
基本的に24時間スタッフが対応しているこのホームですが、
私がエレベーターで一緒になった89歳だというおじいさんには
プライベートのヘルパーがついていました。

受付で少し話した女性のスタッフいわく、だいたい入居したら
亡くなるまで住むのだそうです。
決してお安くはないこういう施設。
私が廊下で話したレジデントの女性は、ウィスコンシンから60年代に
フェニックスに引っ越して以来、ずっとフェニックスに暮らして
5ヶ月前に家を売ってここに入ったのだと言っていました。

食事も自分の食べたい時に食べられる、ビクトリア朝の
(そう、ここのホームの名前がSTRATFORDです)
レストランのようなダイニング。
一見満ち足りた生活が送れそうな豪華なホーム。
エレベーターには1か月分、ぎっしり詰まったアクティビティのスケジュールが
貼られていました。
朝は毎日エクササイズです。

でも果たして実際の生活はどんななのでしょう。
LAの友人が時々ボランティアやジュエリーを売りに行ったりする
ビバリーヒルズのホームのおばあちゃまたちは、
同じようにアクティビティもいっぱいあっても、やっぱり
いつも退屈そうなんですって。

自分の思うように走ったり、歩いたり出来なくなるのはつらいです。
体を動かすことは好きだし、楽しいし、ストレス発散、チャレンジ、
ジムの効用はたくさんあります。
義務だと思えばつらいかも知れませんが、私は純粋にエクササイズ
するのが好きです・・・。

ところで月曜日には久しぶりにフェニックスのジムで
思いっきり泳ぎました。
25mプールはがらがらで、40分かけて1kmちょっと泳ぎました。
私は速くは泳げないので、とにかくゆっくり泳ぎます。
フラッグスタッフのジムはマシーンだけなので、筋トレしか出来ませんが
これをしているからいつの間にか筋力がついて、それですいすい泳げたのかな。

若者よ、体を鍛えておけ。
という歌がありましたが、体は何歳であっても鍛えないといけませんね。

かつて浪人時代、とても好きな古文の先生(その当時ですでに
おじいちゃんでした)の入学式での言葉が、今でも心に残っています。

<君たちは下りエスカレーターに乗っていると思いなさい。
じっとしていたら下るだけなのです。>
これはまさに私の今の体力、脳力。
何もせずにいたら、下降、退行するだけ・・・。

CPRを取りに行ったおかげで、普通なら入ることもないリタイアメントホームを
垣間見れて、様々なことも考えさせられました。
人生、日々これ勉強(?)です。





0 件のコメント:

コメントを投稿