2010年12月15日水曜日

沖縄文学、目取真俊作<水滴>

目取真俊<水滴>は前回ロサンジェルスに行った時
おなじみのブックオフで買っていました。
この作家の名前は頭のどこかに残っていて、
それで見つけて買っていました。
だってこれ1ドルですよ。

ゴーヤや沖縄のことを最近このブログに書いていて
あ、そうだと読み出したら、発想の奇抜さ(筒井康隆並み?)
短いけれど起伏にとんだ物語の展開、そして悲しさに
思わず一気に読み終えました。
ほんの少し涙も・・・。
この作家は1960年生まれです。

大学に入った年の夏、初めて沖縄へ行った時、
誰も戦争の話はしてくれなかった。
何も知らなかったくせにそれとなくそういう話題を向けた若い
ヤマトンチュウの私に、みんな黙っていました。

お話は変わりますが映画<ナビィの恋>はずうっと好きな映画です。
「十九の春」は私が初めて知った沖縄の歌。
ちょっとコミカルで悲しい恋歌です。

私があなたにほれたのは
ちょうど19のときでした・・・

ロサンジェルスで、今はもう亡くなった島袋先生に
三味線(サンシン)を習っていた時、
いつの間にか私がリクエストする18番が「十九の春」になってしまって
あの高音の声が出なくて、いつも恥ずかしかった・・・。

沖縄、オキナワ、OKINAWA。
苦くもあり甘くもある、私のオキナワです・・・。




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