2010年12月18日土曜日

50セントの古雑誌から始まるホピカチーナへの旅


久しぶりにのぞいたスリフトショップ。
数年前には古いけれど、真新しいグッチのバッグを見つけたこともある
お店です。
昨今の不況で、スリフトショップもいいものが品薄。
みんなそうそう、新し目のものを何でもぽいと寄付したりしない
ご時勢なのでしょう。
ここでは以前うさぎのデザインのホピのベルトバックルが出ていて
でも50ドルの値段を見て、スリフトショップの値段じゃない、と
買いませんでした。
今なら迷わず買いますが・・・。

そこで雑誌のコーナーを見ていたら、こんなのがあり、買いました。
ホピのカチーナのことが載っていたからです。
出版元はこのフラッグスタッフにあるNORTHERN ARIZONA MUSEUM。
1995年のスペシャルエディションのようです。
私の好きなロングヘアーカチーナ。
By Jo・Mora

ここでフューチャーされていたのはJO MORA という(ウルグアイ系)
アメリカ人がホピを訪ねた時にスケッチしたカチーナの絵です。

えっ、JO MORA って誰?
ここからJO MORA をめぐる私の旅の始まり・・・。



先日の沖縄戦においての、沖縄の人々の実体験を残すという
ことにもつながりますが、
21世紀に入ってからの物事の変化と進化(退化とも言う)の
スピードはすさまじいです。
私が記憶する昭和30年代の風景ですら、今の時代、誰が
思い起こして、話そうとするでしょう。
(残しておきたいですよね)

先日お店に来たホピの若い女の子が、私がつけていた
クロウマザーカチーナのペンダントを見て、すてきね、と言ってくれました。
彼女のクランはカチーナ。
かつてはクロウ(カラス)だったけど、クロウクランはもうなくなって、
だからクロウマザーカチーナが自分のクランなのと話してくれました。
クラン(氏族?)ってなくなるの?と私。
一族の人が絶えたらね。
今までにたくさんのクランがなくなってるのよ、と彼女。

カチーナもそうなのです。
消えたカチーナも多いと聞きました。
きっちりと完璧に(マスクやコスチュームで)そのカチーナが再現
出来なければダンスに出てはいけないんだよと、
ホピの友人が教えてくれました。

たまたま見つけたこの雑誌。
100年以上前のカチーナダンスでJO MORA が見たカチーナたち。
しかもアートスクールで学んだ彼の緻密な絵は、まさにアート。
貴重でしょう?



たった50セントの雑誌から始まるホピカチーナへの旅。
私のカチーナへの興味は尽きません。

それにしても100年前のホピは(当然でしょうけど)
こんなに細かったんだ・・・。
まあ現代のお腹の出たカチーナもそれなりに味(?)は
あるのですけれどネ。





1 件のコメント:

  1. ロングヘアー、いいですね。スリフトショップやポーンショップに行ってみたいです。

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