2019年4月8日月曜日

ホピへ 7)Baby Naming Ceremony







ジェラルドとイヴェット夫妻の初孫の
Baby Naming Ceremonyは明日月曜日。


私がこのセレモニーのことは聞いて知っては
いましたが、実際に参加するのは初めて。


昨日は母親のおばあちゃんの家で1日
パンを焼きましたが、
今日は赤ちゃんの父親が羊を殺して、
父親側の親戚の女性たちがその処理をしました。


ジェラルドは2頭の羊を手に入れていて、
朝の9時ごろには到着。


食肉の屠殺を見るのは実は
これが2度目です。


1回目はまだ子供が小さい頃、
共同購入した豚を屠殺するという男性の車に
便乗させてもらった時。


他の共同購入者からはひえ〜残酷な!
と言われましたが、
自分たちが食するお肉になる豚を殺す場面を
私は見届けたかったのでした。


プロの仕事は見事で、
素早く、クリーンでした。


そう言えばかつて住んでいたロサンジェルス
で見た古い映画。


ロシアのニキータ・ミハルコフ監督の
「ウルガ」というタイトルの映画で、
車が故障して動かなくなったロシア人の
運転手を救った内モンゴル人の羊飼いが
来客をもてなすために羊を殺します。


彼らにとってはそれが最上のもてなし方法なのです。


羊を殺し、捌いて行くシーンに、
アメリカ人の観客の女性が
うっとかきゃっと声を出すのですが、
シーン自体はとても静かで美しいのです。


そんなことを思い出させてくれた
ホピでのセレモニーのならわしである、
父親と父親側の親戚の男衆の、
羊を殺して捌くシーンを私は
目を凝らして見ていました。


いかんせん、ナイフが切れないのが
ホピらしいと言うか(笑)、
男衆は苦労していました。






殺した羊から取り出されたばかりの
まだ生温かいレヴァーを、
これ刻んで、と言われて、
すごい体験をしてるなあと思いつつも
これまた切れにくいナイフできざみました。


つるつるして、臭くも何ともないです。


ドイツ人が自分たちが飼っている豚を殺して
ソーセージを作る過程を
NHKの番組で見たことがあります。


血も使っていました。


内臓はもちろん、
ホピも血まで利用してセレモニーの
お料理に使っていました。


動物を殺すと言うことは
命をいただくこと、
とは何にでもに書かれたり言われたりする
ことですが、
ホピを見ていてもつくづく、
そう言うことなのだなあと感無量。


男衆も女衆もしょっちゅう冗談を
言い合いながら、
大きな羊2頭の解体は終わりました。


最初の写真は2番目に屠殺される羊です。







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