今日はこの間整理したナショナルジオグラフィックと
年鑑等を持ってブックマンに。
でも売れたのはダリとピカソの画集だけ。
それもトレード価格でたった3ドル。
また重い荷物をクルマに運びなおそうとふと
新聞の販売機を見たら、
こんなニュースが第1面に載っていました。
ここで新聞なんて買ったことがないけど、
思わず1ドル札をコインに替えてもらって
1部買いました。
このニュースは今週発刊のナバホ・ホピ
オブザーヴァー誌の1面にも
取り上げられていたもの。
その時点ではオークションにかけられることが
決まったというものでした。
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ヘッドラインのすぐ下には <サヴァイヴァルインターナショナル>の フランスのディレクターのコメントが。
ホピたちは彼らの歴史の中で略奪され続けて来た。 我々は彼らの土地を奪い、彼らを殺し、 彼らの魂を踏み躙り、 今もそれは続いている、と。
オークションに出されて並んだのは、特にヨーロッパでは めったに公開されることのない、 おそらく1800年代終わりから1900年代初め に作られたカチーナなどで、 1930年代から40年代にホピのリザヴェーションから 持ち去られたものではないかと思われる。 と記事には書かれています。 |
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↑の写真はこのオークションに反対する人々。 ↓は今週のナバホ・ホピオブザーヴァーに載った 記事のヘッドライン。 |
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2つの<物件>を3万6500ドで買った、ニューヨークの アートコレクターである人物の弁。 「どうやってこんなものが盗まれたんだい? どこかのアンティークディーラーが夜中に ホピの家に入って盗んだとでも言うのかね」
彼の話は続きます。 「おそらくこれらをホピに返還するとは思わないね。 だってまず彼らがこういうものを真っ先に ちゃんとケアしなくちゃいけなかったんだ。 それをしないで今になって欲しいと言うのは 何たってこれらが価値があるってわかったからなんだ」
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競売にかかる前にホピの代弁者が裁判所に これらのオブジェクトはアートではなく 先祖のスピリットが宿るもので、 特別な意味合いがあるものなのだと申し立てた ようですが、それも却下されたようです。
ホピのチェアマンのリロイがコメントを出していますが、 アメリカ中のネイティヴは自分たちの文化や 聖地を守るべく、注意を払わなくてはいけないと。 ちょっと遅いと言う気もしなくはないですが、 例えばズニならそれをズニミュージーアムの館長 であるジムさんも強くおっしゃるところなのですよね。
ちなみに日本にもこのサヴァイヴァル インターナショナルの支部がありました。 |
http://www.asahi-net.or.jp/~VI6K-MRMT/survival.htm
それにしても一体どんなカチーナや
マスクが出されていたのでしょう。
出品者はそれがこれほどの価値があるものだと
わかっていたからでしょうが、
そんなもの持っていることが自慢だったのでしょうか。
それを売ってこんなにお金が儲かって、
うれしいのでしょうか。
きっと呪いがふりかかるゾ。
所有していたヒトにも買ったヒトにも。
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