2014年9月24日水曜日

87歳のジュリエット・グレコのインタビューに酔う






http://youtu.be/PtXzVFYPkyc








数日前の朝日新聞に掲載された、
ジュリエット・グレコのインタビューを
読まれた方も多かったことでしょう。


私はとても感動して、
これをブログに書こうと思っていたのに、
その直後から、とある肉体的苦痛のために
のたうちまわる日々。


ひざや腰は大丈夫なんて思っていたら、
こういうところに突如、来るんですねぇ‥‥。



こればっかりは予測不能ですもの。
いえ、定期的な検診を受けていれば、
ある程度は防げるのかも知れませんが。



これはでも、つらいですね。
って歯痛のことなのですが‥‥(苦笑)。



ジュリエット・グレコ、
87歳!


87歳でこの矍鑠たるお姿!



(写真は朝日新聞のウェブサイトより。
無断で使ってごめんなさい。
でもビジネスやコマーシャルで使っているわけ
ではありませんので、お許しあれ。

昨今の報道で、朝日新聞がして来たことに
比べたらね‥‥。
世界に向けて、日本を貶め続けていたのですから)



記事にあった彼女のコンサートは
9月の末。東京のみで。


あ〜、惜しい(もう少し早く

日本に帰ってれば)!

と私。

チケットなんて、手に入るかよ、と家人。


そうなんでしょうか?

あぁ、このコンサート、行きたかったなあ。


おそらくこれが最後の日本公演に
なるかも知れませんもの。



インタビューで彼女の話すことがまた
かっこいいのです。


マイルス(・デイビス)との恋の話の中で、
長くなりますが、引用します。


愛していたのは確かですが、

結婚など全く考えませんでした。

ある時、サルトルがマイルスに
『君とジュリエットはなぜ結婚しないんだ』
と聞いたんです。

マイルスは『愛しているからこそ、
この人を不幸にできないんです』と
真顔で答えました。

それは遊び人の方便とかじゃなくて、
ただただ肌の色の問題でした。


人種差別を乗り越えようとは
しなかったのですか?
というインタビュアーの質問に



「‥‥私は彼が黒人だということ
を意識せずに付きあい始めたのですが、
米国の事情は違いました。



差別は少しはマシになったけれど、
ミズーリ州での出来事(黒人青年射殺への
抗議行動)を見れば、まだ根強く
続いていることがわかります。




こういう視野の広さ、
世界情勢やアメリカで起こる事に
今も目を向けていらっしゃることにも
ある意味、驚きです。


そう言ったら何ですが、
87歳のおばあちゃんが、
今も世界の時事に
目を向けて、彼女なりの分析をしておられる
ってすごいと思いませんか?


もちろん、その方はかつてのマイルスの恋人、
ジュリエット・グレコなのですが。



死」について思うことは?

という質問には


「自分の死は自然なことで、恐れてはいません。



‥‥まあ人生そのものが地獄みたいなもので、

生きるのが終わったら、
別の世界があるとは思えません。



‥‥生きること、つまり天国より地獄の方が
面白いです。



重ねる年齢はそれだけで贈り物です。



老いるごとに不幸になる女性もいるけれど、
私の場合、
鏡に映るわが容姿を見て毎朝
泣いているわけじゃない。



体も何とかもってるし、まだ幸せです。

私はきっと、不幸になる前に死にますよ(笑)。



フランス国内の反対を押し切って、
ピノチェト独裁政権下のチリでの
コンサートについて。


ファシストの国で歌うには覚悟がいります。
しかし現地に行って闘うことも
時には必要でして。



日本でのコンサートのことを聞かれて、
こう答える彼女。


抑え気味の反応が嫌いなら
何度も行くわけがない。


日本人の気質をよく理解されて
いらっしゃることもうれしいですよね。


みごととしか言いようのない、

ジュリエット・グレコ。


あぁ、東京でのコンサートに行けた方は

本当にラッキーですね!!!


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