火曜日にサンタフェまで観に行った
アルフォンソ・キュアロン監督の作品「ROMA」。
まだずっしりと私の中にあって、
ずっと映画のことを考えています。
映画では実在する監督の子供時代の
ナニーが若い頃の話ですが、
今74歳という彼女のその後の人生は
どんなだったのか、
考えてしまいます。
普通に結婚して彼女自身の子供を
もうけたのか。
それとも一生どこかの家で誰かに仕える
身だったのか。
でもねふと思ったのです。
「女」っていつの時代も根本的には
多かれ少なかれ、
この映画のナニーと変わらない役割を
果たしているのではないのかと。
お話は変わりますが、
私のホピの女性の友人たちの
フェイスブックへの投稿を見ていたら、
彼女たちの子供、そして孫への愛情の深さを
しみじみと感じます。
仕事を持つ、持たないに関わらず、
彼女たちは基本、子育て、孫たちの世話、
その家の家事を一手に引き受け、
セレモニーの料理等を取り仕切り、
しかもそれを当たり前のこととしてせっせとこなす。
もちろん中には育児放棄して、
アル中で若くして死ぬようなホピの女性もいます。
でも一般的には今もこういう伝統は変わらず
続いているようです。
翻って今の私個人の状況。
自分はリタイアした身で家にいて、
家人はまだ働いていて(働かないといけない)、
自分が今やっていることは
「ROMA」に出てくるナニーとあまり
変わりがないような気がします。
毎回ではないにしろ朝、家人を起こし、
食事の世話をし、洗濯をし、
家の中は彼が少しでも快適に過ごせるような
環境を整える。
給料はないけれど、
食べさせてもらっているいうことが
給料代わりか。
立場の逆転とまでは行かないまでも、
もう少しバランス良くならないものか。
とは言え、今は家人のリタイアを
待つしかないのでしょう。
できるものならアルフォンソ・キュアロン監督
に手紙を書きたいです。
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