去年、今のアパートに引っ越してしばらく たったある時、家人が自分の部屋から 外を見ていて見つけた 巣で卵をあたためるハト。 向きは変えているようでしたが、 どのくらいそこでじっと動かずにいたでしょう。 そしてある日巣を見たら、 ハトは飛び立ち、巣も ほとんどなくなっていました。 ところが数日前、同じ枝にじっと うずくまるハトを発見したのです。 去年と同じように細い木の枝 を組み合わせて作った巣に じっとたたずむハト。 |
この木の下から見上げても 巣はほとんど見えないんです。 そして私ははたと考えるのです。 このハトは去年と同じハトなのか。 おそらくこの近辺を生活拠点にしている ハトだとは思いますが、 果たしてここを覚えているから こうして今年も卵を孵すべく、 同じ場所に巣をこしらえたのか。 こんな雑多なハト1羽ですら、 自然の中で自分たちの生活と生きる道を 確保して生きているのですね。 |
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