2017年3月8日水曜日

International Women's Day に


以下は先日朝日新聞に載った、
作家の川上未映子さんの文章からです。

先日「配偶者に主人や嫁という言葉を使うのはやめよう」とコラムで書きました。パートナーとは対等であるべきなのに、なぜ主従関係を表す言葉を使うのか。「たいした問題じゃない」と言う人もいる。でも配偶者を「これ」とか「おまえ」とか呼ぶようになってきた時から、DVとかそういう関係が作られていく。言葉の力を馬鹿にしてほしくないんです。
 おかしいと思ったら、その違和を言語化して考えてほしい。男性も「男は稼いでいくら」みたいなことから自由になってほしい。戦いごっこに興味のない男の子だって強くない男の人だっている。男も女も、もう望んでいない「らしさ」から解放されましょうよ。(聞き手・三島あずさ、写真・金居達朗)



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もう何十年も前の話です。

結婚して子供もうまれた知り合いの女性が
うちに遊びに来て、
帰り際に子供さんに、
全く自然に、ほら
おばちゃんにバイバイして、
と言いました。

お互いまだ20代、
でも彼女は私より数歳年下でした。


私は学生時代に
女性解放運動の嵐をくぐった(笑)人間。
彼女は高校を出て、しばらく働いた後
結婚したごく普通の女の子。


その時思ったものです。


そうなんだ、日本ではフツーに、
20代でも、子供を持てば
<おばちゃん>なんだと。


短大時代、女子大生生活を
エンジョイしていた妹の友人が、
やはり結婚するなり、
何のとまどいもなく、
うちの主人が、
と話すのを聞いた時も、
何だかショックだったのを覚えています。


あのパキパキの女子大生だった彼女と
彼女の口から出た古くさい<シュジン>
という言葉のアンバランスに。


そう言えば先日、安部昭恵さんが
国際女性デーにちなんでのスピーチ
だったかで(検索しましたが、
ソースが見つかりませんでした)
彼女も「うちの主人が」
と言っていましたね。



<主人>という名称?言葉?は
昔から大嫌いでした。

何で<主人>なの?

つれあいが主人なら自分は何?

召使い?



そしてお笑い芸人の男性たちが、
いつの間にか
口にするようになって、
今や堂々と使われる<嫁>という言葉。


すっごい違和感ありますよね。

と言うか、気分が悪くなる言葉です。


自分の伴侶のことを他人に話す時、
男性には少なくても
<うちの奥さん>くらいは言って欲しい。


身内にていねいな呼び方をするのかって?

いいじゃないですか、
少なくても<嫁>よりはずっと
感じがいいでしょう。



戦後70年以上たちましたが、
「教育勅語」の教育理念がすばらしい
と言う首相夫婦、に防衛大臣。


主人に嫁。


日本人の頭の中は基本、戦争中から、
いえ江戸時代の封建社会のころから
変わりようがないのかしら。













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