2018年10月28日日曜日

やっぱり樹木希林はすごい


あとはじぶんで…樹木さんの言葉、朝日と読売の全面に


9月15日に75歳で亡くなった俳優の樹木希林さんを起用した新聞の見開き全面広告が29日に掲載された。
     宝島社が企業広告として同日付の朝日新聞と読売新聞朝刊に掲載したもの。朝日新聞には夫の内田裕也さん、長女の内田也哉子さんと夫の本木雅弘さん、3人の孫と一緒の家族写真と共に、「絆というものを、あまり信用しないの。期待しすぎると、お互い苦しくなっちゃうから」「病を悪、健康を善とするだけなら、こんなつまらない人生はないわよ」と、生前に樹木さんがインタビューなどで語った印象的な言葉が並ぶ。最後は「あとは、じぶんで考えてよ。」で締めくくられる。
     読売新聞には舌を出した樹木さんの写真と共に言葉が並び、「サヨナラ、地球さん。」と結ばれた。写真はそれぞれ、広告制作にあたって樹木さんの遺族から借りたという。
     樹木さんは生前から自らの死生観について赤裸々に語っていた。宝島社は「あらためて『死』について考えることで、どう生きるかを考えるきっかけになれば」との意図から樹木さんを起用した企業広告にしたという。
     同社は2016年1月にも樹木さんを起用した企業広告を新聞4紙に掲載。草花と共に水面に浮かぶ樹木さんのビジュアルに「死ぬときぐらい好きにさせてよ」のコピーがついた印象的な広告は話題を集め、朝日広告賞をはじめ数多くの広告賞を受賞した。


日曜日の朝日新聞と読売新聞に出た全面広告。


「絆というものを、あまり信用しないの。
期待しすぎると、
お互い苦しくなっちゃうから」


東北の震災があった後くらいから、
何だかあちこちで「絆」という言葉、表現
が目立つようになった気がします。


親子、きょうだい、夫婦、恋人、友人、
はてまた仕事場の同僚、あるいは
親しくしているご近所さんなどなど、
繋がってるから「絆」があると思いがちな
人と人との関係ですが、
私は基本、そういう絆を思春期の頃から
疑問に感じていた部類の人間でした。


期待し過ぎなくても、
期待はほぼ常に裏切られるものでした。

だからいつの間にか自分の家族も含め
人には期待はしない
と言うことが染み付いたのかも知れませんし、
逆に期待を寄せ過ぎられて
苦しい思いを経験したからこそ
身についたのかも知れません。


期待し過ぎてお互い苦しくなって、
「絆」や繋がりが壊れてしまうこともあるでしょう。


だから私も初めから「絆」なんてあんまり
信用しないし、意識もしないのです。



「病を悪、健康を善とするだけなら、
こんなつまらない人生はないわよ」


若いを善、老いを悪、
健常者を善、障碍者を悪、
ヘテロセクシャルを善、それ以外は悪、
美人は善、ブスは悪、
もっと言うなら男は善、女は悪、
結婚する女は善、結婚しない女は悪、
子を産む女は善、そうじゃない女は悪、
様々なシチュエーションにあてはまることです。


そんな価値観、
そしてそんな価値観で生きる人生なんて、
つまらない、
味気のない人生でしかないはず。


樹木希林、ほんとにすごい人でした。








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