ふとしたことで手に入れた古い アリゾナハイウェイ。 フラッグスタッフのアンティークストア から送られて来ました。 |
1978年1月号です。 |
最初のページをめくると、
メサから見下ろしたコーン畑と、
特集である、
The
Miracle
of Hopi Corn
メサから見下ろしたコーン畑と、
特集である、
The
Miracle
of Hopi Corn
の文字。
次のページにはいくつかのヴィレッジ のコーン畑の写真。 |
次のページの右上には、 Delbridge Honanie 作、 メサの空に浮かぶ雨雲、 そしてロングヘアーカチーナの絵。 幻想的です。 私の記憶が間違っていなければ、 彼は10年近く前に開催された、 フラッグスタッフのトレールランのレース、 Sacred Mountain Prayer Run のレースTシャツの デザイン画を描いていました。 |
次のこのヘミスカチーナの絵は、あの Fred Kabotie の作。 フラッグスタッフに住んでいた頃、 息子のマイケルと会ったことも ありましたが、彼も2009年に突然 病気で亡くなりました。 |
右端にはチャールズ・ロロマが語った という「コーンの意味」 についての詩です。 その中で彼は、何度も 「母なるコーン」 という言葉を繰り返しています。 |
かの有名なホピジュエリーの<レジェンド>、 チャールズ・ロロマの たぶん貴重な写真です。 リッキーのお父さん、 ヴィクターも、 自分はシルヴァースミスである前に、 農耕民だと言っていたと言われていますが、 かのチャールズ・ロロマもこうやって、 コーンの種を蒔き、育てて収穫し、 貯蔵するという作業をしていたのですね。 一人のホピの民として。 |
1970年代にピキブレッドを作る ホピの女性。 |
ホピの貴重な資料を掲載してくださり、ありがとうございます。
返信削除トウモロコシ畑にカチーナの絵、アリゾナでのホピの暮らし、素晴らしいとしか表現できません。
ホピの生活の一部を拝見できて嬉しいです
ここぺりさん
返信削除コメント、ありがとうございます。
このアリゾナハイウェイは1978年1月号。
ということは、写真はおそらくそれ以前に撮られたものでしょう。
ほぼ40年前です。
私のホピの友人たちに見せても、きっと懐かしがってくれるはずです。
すばらしいのは、おそらく今もホピは、基本的には、この当時と変わらない
農耕スタイルを守っているということです。
プランティングスティックで微妙な深さに種を蒔く穴を開けて、
とうもろこしを蒔き、雨だけを頼りに、品種改良をするわけでもない
ホピで採れたトウモロコシの(粒の)一部を次の年への<種>に使い、
乾かしたあとは、そのまま、あるいは挽いて、
セレモニー用、食用、と使うのです。
チャールズ・ロロマが語った「 Corn Mother 母なるコーン」。
とうもろこしはホピにとって実際に<食する>ことも含めて、
彼らの存在と文化と哲学の根底に位置する植物なのですね。
今の時代、時には、ことによっては、伝統も破壊する、
あるいは改良する必要がある場合もあるでしょう。
でも頑なに守り続けなければならない伝統もきっとありますよね。
カチーナダンス然り、この、伝統を守り続けるホピだからこそ、
私は惹かれ続けるのかも知れません。