2017年2月7日火曜日

「セールスマン」と「ネルーダ」、2本まとめて!







アルバカーキに引っ越してから、
もう10ヶ月ですが、
町のノースイーストに住む私たちは、
アップタウンより南の
サウスウェスト、あるいはサウスイースト
エリアに行くことはまずありません。


なので、ダウンタウン、オールドタウン、
ノブヒルという学生街に行くことは
ほとんどないのですが、
今日は初めて、
ノブヒルというニューメキシコ大学近くの
通りにある映画館へ、
映画を観に行きました。


着いたのが早かったので、
近くのレコード屋をのぞいて、
出て来たら、
あれ、もう人が並んでる。





映画館は通りに面していて、
外から見れば、とても映画館とは
思えない小さな建物です。



最初の予定では昨年のカンヌ
でも賞を取り、
オスカーの外国映画賞にもノミネート
されているイラン映画
「セールスマン」を観よう
と話していたのですが、
めったに行かない場所だし、
めんまた来るのもどうだからと、
その前の時間に上映される「ネルーダ」
も観ることにしました。


「ネルーダ」は3時30分からで、
チケットの販売は3時15分から。
それを待つ人がぱらぱらと並んでいたのでした。












館内はこんな感じ。

小さいです。






映写室へ上がる急な階段。





後ろを見たら、映写室が。

昔の映画館みたい。







最初の「ネルーダ」は、
ノーベル賞も取った、チリの詩人、
パブロ・ネルーダが主人公ですが、
事実を踏まえながらも、
ストーリーはフィクションです。

とは言え、主役はあの

Y tu mama también

「天国の口、終わりの楽園」

「モーターサイクルダイアリー」

のガエルくん。

私は彼が大好きなんです(笑)。

しばらくぶりです、彼の映画を観るのは。

家人いわく、老けたよなあ。

若くてハンサムだった彼ももう
今年は39歳になるのですから、
まあ老けたと彼が言うのも仕方が
ないかも知れません。


「ネルーダ」は最初がちょっと動きが
少なかったのですが、
ネルーダの脱出が始まり、
ガエルくん扮するネルーダを追う刑事が
追跡を活発にし始めるとがぜん
緊張度が高まり、
シーンが刻々と変わります。


刑事オスカーにはちょっと複雑な
過去があり、
彼の内面は全く刑事には不似合いな
アーティスティックな部分を持ち‥‥。


とまあ、後半はぐっと引き込まれて
美しいシーンで終わりました。

全編詩的、映像もきれいでした。








そして次は5時45分から上映の
「セールスマン」。



イラン映画は何と言っても
アッバス・キアロスタミが好きでした。


カンヌでは昨年の
脚本賞と主演男優賞を取った
「セールスマン」。


ちょっとミステリー仕立て、
最後の数十分の展開は
ちょっとうならされましたが、
私がよくチェックする映画のサイト、
IMDBではネルーダより
点数が高かったのはなぜかしら?


BARAN(雨)

というタイトルのイラン映画は
今調べたら、
2001年となっています。


キアロスタミとは全くタッチは
違いましたが、
私、ロサンジェルスで観たこの
イラン映画はとても印象に残っています。



✨ ✨ ✨


それにしても映画を2本
立て続けに観るなんて、
すごい体力?


しかも2本とも、英語字幕です。


でも上質の外国映画を観た後の
ちょっとした興奮。


少なくても、フラッグスタッフでは
外国映画が観れるなんて
あり得ませんでした。



最初のネルーダを観ていたお客さん、
何十人いたでしょうか。

多くはありません。

その中で酸素を携えた人が3人。


夕方からの「セールスマン」になって、
ちょっと学生らしい若い人も
入っていましたが、
お客さんはほとんどシニアでした。


1966年に建ったというこの映画館。

キーフさんとい男性が、
上映前の注意や、
お客さんの質問に答えたりしていましたが、
映画が終わると、
ごみを片付けているのも彼と
もう一人のスタッフ。

聞けば、彼はこの映画館の
共同オーナーだということでした。


面白い映画館を見つけたことは
私たちの生活をぐっと、
アルバカーキに近づけられたように
思います。


次のプログラムが楽しみです!


音楽と映画と本。


どっぷりはまって他のことを
忘れられるのは、
この3つですね。










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