2018年6月9日土曜日

日本映画には社会と政治がない



以下は<シネマカフェ>の記事
からの抜粋です。


是枝裕和監督作『万引き家族』が世界の映画祭で評価を得たわけとは?


是枝監督は、パルムドール受賞を受けて行われた外国人特派員協会での記者会見で「社会的、政治的問題を喚起する映画を作ったわけではない」と断った上で、「2000年代に海外の映画祭で一番言われたのが『日本映画には社会と政治がない。なぜだ?』ということ。それは、そういう作品は、興行として成立しにくいという判断を、日本の大きな興行会社をしてきたから。それは日本の映画の幅を狭くしていると自覚はしていました」と語った。


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日本映画には社会と政治がない。


これは私がずっと感じていたことです。

何で若いコ用の恋愛話ばかり?

たわいもないストーリーばかり?

日本社会にだって、これだけ
問題があふれているのに、
何でそういうところをすくい取った
映画が作られないの?


何も「政治的」である必要はないのです。

でも社会問題を扱えば、
それは必然的に問題提起になるはず。


古いですが黒沢明監督の「生きる」は
がんなのに胃潰瘍だと診断された公務員
の初老の男性の日常を淡々と描きますが、
観終わって、人生とは何か、
公務員の仕事に見る日本の官僚主義
など考えさせられることが色々あります。




イギリスのケン・ローチ、
スペインのアルモドヴァル、
中国のチャン・イーモウ、
ギリシアのアンゲロプロス、
イランのキアロスタミ監督など
私の大好きな監督ですが、彼らは
社会の片隅に暮らす平凡な市井の人々
を描くことで結果的に
時には痛烈な社会批判や政治批判
を喚起させられます。


そして日本にはそういう映画が
あまりにも少ない、
というかほとんどゼロです。


是枝監督にはこれからますます
頑張って欲しいですね。











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