2019年7月4日木曜日

三浦しをん







三浦しをんは「風が強く吹いている」
がすごく面白かったのですが、
今回は重厚なジョン・アーヴィング
の「サイダーハウスルール」を読み終えた
後だったので、
家人おすすめのこちら、
三浦しをんの「船を編む」です。


辞書を作る話というのは知っていたのですが、
タイトルの「船」と「編む」
という言葉が辞書とは結びつかなくて、
いったいどういう意味なんだろう
という疑問からスタート。


三浦しをんは軽めの文章、でも時に
鋭い言い回しや心を映す表現、
人間の様々な感情を言い当てている言葉使い
がしみる、非常にこなれた文章を書く作家です。


作家だから当然かも知れませんが、
読んでいる本の量はきっと
半端じゃない人なのでしょう。


ダレることもなく、潔く進む展開。


辞書というものを作る作業がどれだけ
緻密で大変なことなのか、
でもまたそれはいかに興味に満ち満ちた、
わくわくする行程なのかを
たっぷりと楽しめました。


アルバカーキからツーソンに引っ越す
際に処分した何冊かの分厚い辞書
のことを思い出して、ちょっと悲しくなりました。









そしてそのノリでこちら。

これもあっと言う間に読了。


登場人物が誰も魅力的で、
しみじみとさせられる物語でした。



そして私は再び翻訳小説に戻るのかな。

0 件のコメント:

コメントを投稿