三浦しをんは「風が強く吹いている」 がすごく面白かったのですが、 今回は重厚なジョン・アーヴィング の「サイダーハウスルール」を読み終えた 後だったので、 家人おすすめのこちら、 三浦しをんの「船を編む」です。
辞書を作る話というのは知っていたのですが、 タイトルの「船」と「編む」 という言葉が辞書とは結びつかなくて、 いったいどういう意味なんだろう という疑問からスタート。
三浦しをんは軽めの文章、でも時に 鋭い言い回しや心を映す表現、 人間の様々な感情を言い当てている言葉使い がしみる、非常にこなれた文章を書く作家です。
作家だから当然かも知れませんが、 読んでいる本の量はきっと 半端じゃない人なのでしょう。
ダレることもなく、潔く進む展開。
辞書というものを作る作業がどれだけ 緻密で大変なことなのか、 でもまたそれはいかに興味に満ち満ちた、 わくわくする行程なのかを たっぷりと楽しめました。
アルバカーキからツーソンに引っ越す 際に処分した何冊かの分厚い辞書 のことを思い出して、ちょっと悲しくなりました。
|
0 件のコメント:
コメントを投稿