2018年1月10日水曜日

やっぱりポール・オースターは面白い









「もの思う葦」は
去年、太宰記念館で買ったもの。

太宰のエッセイ集。



「トゥルーストーリーズ」は
どこかの古本屋さんで買ったものです。



今、上の2冊の文庫本を読んでいますが、
先に読み始めた太宰があまり進まなくて、
後から読み出したポール・オースター
にはまっています。



「トゥルーストーリーズ」
はポール・オースターのエッセイ集なのですが、
小説と同じくらいおもしろいです。


タイトルがいかにもと思わせる
「真実の物語」
なんて、でき過ぎです。


「小説家」は嘘つきだと
村上春樹も言っていますが、
ポール・オースターの作り上げる嘘は
何と言っても天下一品。


読み始めたらすうっと完全に引き込まれ
てしまう彼の物語は、
「嘘のつき方」があまりにもうまくて、
私なんか騙されっぱなしです。


ある物語の中に出てくる画家と
タイトルの付いた彼の絵が
本当に存在すると思い込んだ私は、
グーグルでその画家の名前を
検索したくらいでした。


だって読んでいてそのくらい

真実味があったのですもの。




☪️   ☪️  ☪️



ポール・オースターにとって、
「事実は小説よりも奇なり」という格言は、
ほとんどいつも正しい真実である、
とまではさすがに言わないにしても、決して
単に「時おり」にとどまらない、
もっと本質的な真実である
ように思える。



☪️   ☪️   ☪️



と訳者の柴田元幸さんが
「訳者あとがき」に書いていらっしゃいますが、

え、まさか。

本当にそんなことが?!

そんな偶然、あるの?!

嘘みたい!


と思うようなお話が次から次と
出てくるのです。



太宰には悪いのですが(笑)、
ついついポール・オースター
の方に手が行っちゃう私です。









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