今回のホピショウで一番私の目に留まったのは
彼が織るホピのウィーヴィング。
兄弟で織物を作っているのですが、
お兄さんはカチーナダンスでカチーナが腰に
着けるキルトと、こちらもセレモニーで
女子が身に着ける片方の肩が出た黒いドレスを織り、
弟は写真で広げている、女子が肩からかける
ショールを織っています。
私もホピの女子がセレモニーで着る黒いドレスは
よく見知っていますが、
昔はあれも織物で作られていたのですね。
織りもおばあさんのドレスを見て、
昔のやり方で織ったのだと兄のランス。
写真に写っているのは弟のヌヴァ。
このショールで今回のホピショウの賞を取っています。
これも昔の織り方で織ったもの。
見たものを見よう見まねで自分で
再現して織ったものだそうです。
縦糸をこうして横糸をこうやってと
私に熱心に説明してくれました。
ヌヴァくん、モエンコピに住んでいますが
家には電気も水道もないので、
一番いい連絡方法は手紙なんです、と
名刺用の白い紙に手書きで住所を書いてくれました。
ホピショウに出るのは今回が初めて。
これからは毛糸を自分で撚ることや草木染で
その糸を染めて、昔の色も再現したいと
すごく熱意を込めて話してくれたヌヴァくん。
来年はだからもっとすごいのを出品しますから。
こういうホピの若者が伝統を継承して行く
ことはすばらしいですよね。
彼の織ったこの↓ショール。
ウールです。
色目もすてきでした。
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