2013年11月21日木曜日

和歌山へ石垣栄太郎展を見に

今回の長い日本での滞在にはある目的があり、
そのことに滞在期間のほとんどを費やさざるを得なかった
のですが、多分そんな私が、今回、人を訪ねるという
楽しみ以外で唯一興奮したのが、
この石垣栄太郎展です。

たまたま朝日新聞に出ていた記事と一緒に掲載
されていた「腕」というタイトルの絵が
私の目をとらえました。

メキシコの画家、フリーダ•カーロの夫、ディエゴ

や壁画家のシケィロスを思い起こさせたからです。

これは見てみたい!

ということで台風が近づく中、最終日の前日、
和歌山県立近代美術館へ、石垣栄太郎展を
見に出かけました。

和歌山に住んだことはありますが、
和歌山市って多分、行くのは初めて。



なんばからこんな(上)特急電車に乗りました。
私が降りるのは和歌山市駅ですが、
終点は和歌山港。
そう、港なんですね。





南へ行くから<サザン>。



雨も降っていたし、時間もなかったので
和歌山城はパス。




石垣栄太郎は1893年、和歌山県太地町生まれ。
1907年には旧制新宮中学(今の新宮高校)に
入学して寮生活を始めます。

そう、あの新宮出身の作家、故中上健次が出た学校です。
でもその2年後、すでに出稼ぎでアメリカに
渡っていた父に呼び寄せられて、渡米します。




石垣栄太郎のことはまた後ほど
ゆっくりと書きたいと思いますが、彼の
1920年代から30年代に描かれた作品は力強く、
社会主義に傾倒していたり、当時のメキシコの
画家たちとも交流があったことは
作品のタイトルからもうかがえます。

男の<腕>だけを描いた「腕」。
「鞭打つ」、「K.K.K.」、「人民戦線の人々」など。

画集を買おうと思ったのですが、残念なことに
私の気に入った作品があまり載っていなかったので
やめました。

ポストカードも同じでこれも手に入れず。

詩人の石垣綾子さんはご夫人で、彼女が作られた
という太地町にある記念館にいつか
行ってみたいです。





和歌山市駅には小さいけれど
高島屋があり、そこで和歌山産の
ゆずジャムや、みかんのハチミツ、古漬けの
梅干し、などなどを買い込んで、また
いそいそと大阪まで帰った私です。



















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