10月30日、土曜日。
おそらくこれが今年最後のホピでのダンスでしょう。
セカンドメサのSHUNGOPOVIであったバスケットダンスに行きました。
出発した時点でもものすごい風。
町から離れたら、もうとにかくハンドルを取られそうになる
強風です。
リザベーションに入ったらもっとすごい風。
何しろさえぎるものもない砂地の中を走るのですから。
アリゾナに引っ越して、こんな強風を初めて体験して、
とにかくそんな中で車を運転するのがとても怖かった。
でも今日は何となく(神経は使うけれど)リラックスしていました。
風にも吹く理由があるのでしょう。
(風に)取って食べられるわけじゃなし・・・、
などと考えていたら・・・。
今まで何をそんなに怖れていたんだろう、と不思議に思うくらい。
人間って妙なものですね。
考え方をちょっと変えたら、全然別の地平が待っている・・・。
何て大げさかも知れませんが。
バスケットダンスは女性のダンス。
広いプラザにぐるっと楕円の輪になって、100人はいたでしょう。
ホピの手織りのキルトをはおり、白いロングモカシンをはいた
女性たちが手作りのバスケットを両手で持って踊ります。
真ん中の二人はひたすらものを投げる。
それに飛びついてキャッチする(おもに)男性。
投げる女性もなかなかうまく、あちこちへ、屋根の上にも
どんどん放り投げます。
いつもカチーナダンスを見るプラザのとなりの、広い方のプラザには
あふれんばかりの人、人、人。
ほとんどが男性。
なるほど村の入り口にポリスもいたはず。
でも私が見ていた時には、激しい奪い合いもなく
男衆もけっこうあきらめが速かったように見えました。
去年サードメサのHOTEVILLAで見た時は、いつまでも
<もの>を取り合って、けんか状態の小競り合いがしばらく続いて
プラザの外まで人が動いて来ていました。
何と言うか秋の収穫も終わって、最後の村祭りのような
ものでしょうか。
投げられるものは、この日のために女衆がせっせと編んだ、
すてきなバスケットから、プラスチックのボウル、お菓子、などなど。
ものが欲しいというより、そういう行為自体を、キャッチする方も
それを見る方も楽しんでいるようなバスケットダンスでした。
ローレンスの家でグリセルダの手作りランチを頂いて
午後のダンスを少し見て、
友人のMARIEと待ち合わせているカルチャーセンターへ。
SHUNGOPOVIの家では全く見かけなかった
ハロウィンの飾りつけ。
(何かあっさりしてていい)
さすがにカルチャーセンターのレストランにもホテルにも
観光客が来るので、アメリカらしいハロウィンのデコレーションが
施されていました。